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ビジネス書
2020/09/07 公開

「手紙屋」~僕の就職活動を変えた十通の手紙~

  • 著: 喜多川 泰
  • 出版: ディスカバートゥエンティワン
働くことの意味を
見つめ直す

誰しも一度は経験している就職活動。
22歳の主人公は重い腰を上げて始めた就職活動の中で「手紙屋」という不思議な広告と出会う。

「手紙屋」との十通の手紙のやり取りを通じて、働くとは?ビジネスとは?という本質を体験と学びで身につけていく物語である。

主人公は誕生日直前、行きつけの喫茶店から誕生日特典の優待券を貰うところから物語が始まっていく。
優待券でしか座れない特別な席に座ると「はじめまして、手紙屋です」という広告が目に飛び込んでくる。

その広告には、「はじめまして、手紙屋です。手紙屋一筋十年。きっとあなたの人生のお役に立てるはずです。私に手紙を出してください」という短い文章が書かれており、以下のような内容が記されていた。

・手紙のやりとりを十通できる
・その中で人生で実現したいことを実現するお手伝いをしたい
・手紙屋はビジネスだから最初の一通は無料だが二通目以降は無料ではない
・どういう契約かは一通目のお手紙でお知らせする

就職活動の波に乗り遅れていた主人公は、この不思議な広告に惹かれ手紙を出してみることにした。

「就職活動がうまくいかない」という旨の手紙を出してから後、2つほどの就職試験を受けた主人公のもとに手紙屋からの返事が届く。そこには、「欲しいものを手に入れる方法は物々交換だ」といういわゆる原理原則が書かれており、「働くということも物々交換なのだ。なので二通目以降は、この手紙の価値に合うものをいつか返して欲しい」という手紙屋からの要望も添えられていた。

その後、手紙屋とのやりとりを繰り返し、会社の大きさ、収入の額、それはやりたい仕事なのか、会社とは法律上1人の人であること、など本当の働く意味を考えていくことになる。

六通目のやりとりが終わった頃、主人公は一つの企業から内定を貰うことになる。しかし手紙屋とのやりとりが終わるまでは就職活動は続けると決め、納得いくまで自分磨きに励んでいく。

七通目を書く頃には、主人公はいつか自分も会社を経営してみたい、という夢を持つようになる。手紙屋との手紙でのやりとりを通じて、自分が本当にやりたいこと、逃げていること、考えなければいけないことが少しずつ明確になってくるのだった。

十通のやりとりを終え話は七年後に移る。七年後、主人公は企業し、
その会社が開催するパーティーで手紙屋の正体がわかることとなる。

本書は小説のようでありながら、ビジネスの基礎的考え方や成功法則が学べるようになっている。
将来の決まっていない若者向けに発売されているが、夢ややりたい事が見つからない、何のために働くのかと思い悩む全ての世代にとっても、主人公に自分を重ねて「手紙屋」とのやりとりで働く意味を考えることができる一冊であると思う。

著者は、1970年東京都で生まれ愛媛県で育つ。大学卒業後、学習塾を創立。高校生を中心に英語を教える一方で、自己啓発の研究を続ける。ひとりでも多くの若者に素晴らしい人生を送ってもらうためにできることはないかと執筆活動を始める。

にある

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