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ビジネス書
2020/06/14 公開

話を聴きたがらない夫、悩みを聞いてほしい妻

  • 著: 監修 岡田尊司、漫画 原わた、作画 伊東フミ
  • 出版: KADOKAWA
夫婦や子育ての悩み、
実親との関係に原因が?!

なんで夫は私の話をちゃんと聞いてくれないのだろう?
どうして子どもはちゃんと言う事聞かないのだろう?

夫婦や家族といえども、まったく異なる人間同士です。
夫婦関係がぎくしゃくしてしまうのも、子育てが上手くいかなくてイライラしてしまうのも、実は自分と親との関係の中で培われてきた愛着が見えない糸を引いているのです。

知らないうちに、幼少期に親との関係の中で身についた「愛し方」のクセが大切に思っている相手を攻撃したり、関係を壊してしまっていたりするのです。

愛着とは人と人との絆が土台となっている仕組みで、オキシトシンというホルモンの働きによって支えられています。またオキシトシンとは、愛情ホルモンとか幸福ホルモンとも言われ、大切な人との絆を支えてくれるだけではなく、不安やストレスから守ってくれる働きをするのです。

著書は、この愛着スタイルによっての違いが書かれています。
まずは、愛されたい気持ちと見捨てられてしまう不安に揺れる「不安型愛着スタイル」。
不安型の人は、人に愛されているか、認められているか、受け入れられているか、といった事がとても気になるタイプです。相手の顔色を常にうかがってしまったり、ネガティブ思考だったり、自己肯定感が低い人が多いです。
その原因は、子どもの頃、親にあまり甘えられなかった、言いたい事が言えず我慢していた、などの背景があります。
しかし、人のお世話が苦にならなかったり、共感能力が高いというプラス面もあります。

そしてもう1つ、「回避型愛着スタイル」。ドライでクールな印象を与える回避型の人ですが、自分の事をあまり人に話さなかったり感情を読み取るのも苦手だが、自分の興味があることは長々としゃべり続けてしまったりするのがこのタイプの人の特徴です。
どちらも共通していることは、幼少期に何かしらの愛着の傷ができてしまっていて、それがまだ未解決のままだということです。
しかし未解決でも、自分の思考や行動を振り返ることで「不安定な愛着」を自覚し解決すくことができます。

それにはまず、気づいた方が自分が「安全基地」になるということです。安全基地とは、この人は安全と思ってもらえる「安全感」、求められたら答える「応答性」、相手が何を感じ求めているかを察して共感する「共感性」を身に着けるのです。

安全基地を成立するには、お互いが安全基地だと思い合える相手が必要になります。安全基地の相手とは、身近な他者、家族や配偶者、または友人、仕事仲間など、なんでも話し合える相手が必要です。

自分を偽らずなんでも話せる、そんな相手がそばにいれば愛着に傷があってもだんだんと癒えていくでしょう。

著者は、1960年香川県生まれ。精神科医で作家。東京大学哲学学科を中退し、京都大学医学部を卒業。同病院で研究に従事しながら京都医療少年院など困難な課題を抱えた若者に向かい合う。著書も多数出版している。

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